30年間泣いていた<発達障害なんてない>

発達障害者雇用で就労していた筆者が、発達障害者が生きにくい社会についての考察や時事問題、自分&他のケース、独り言などをまとめました

<発達障害者雇用で働いていた筆者が、
発達障害者が生きにくい社会についての考察や時事問題、
自分&他のケース、独り言などをまとめました

4ヶ月で大学中退君とニャートさんの記事に発達障害と言われた人間が思うこと

昨日の記事とわけました。

4ヶ月で大学中退君への批判が色々あるようだけど、ニャートさんの記事面白いので紹介。

さらに、この記事に対して発達障害者ならどうしたらいいと思うか、自分なりの意見など加筆修正しました。

 

まずは問題の元記事

 

 

 

www.ishidanohanashi.com

 

 

まずはじめに、レールを外れた人間に対してこの日本社会はどのような冷遇で迎えるか、この青年にこのブログを起立させて読ませて差し上げたい。

 

私も若い頃はそう思って生きていました。大学に行く友人たちを

「なんで目的ないのに大学行くんだろう?」と横目に専門学校に行き、結果→あっ

……専門ってその職業になれなかったら本当にゴミクズです。

 

ブログだけで生きていくのにも、炎上したり色々なリスクもありますし。

そして、資格の問題。日本で生きていくにも海外で生きていくにも、大学卒業か否かって大きい。

日本が生きづらくて移民も考えたことのあるわたくしは、色々方法を調べたことがある。すると、大学卒業か否か書く欄がありました。

どんな大学でも、学卒というのは大きいと思います。また、年取ってから学びたいことがあって復学する場合にも、大学卒だと面接だけで入れたり、母校なら転科のような扱いにもなるので有利です。

 

発達障害者で大学中退を考えている人に言いたいこと

発達障害の場合、大学には絶対行ったほうがいいです

 

大学で潰れるような人間は、社会出ても使えないのでたぶん無理です。

何万分の1の確率でアスペ社長だの沖田✕華さんみたいのになれる可能性はありますが、コネがなければ厳しいです。起業するならなおさら、学歴がなければビジネスでのコネもつながりにくいです。というのも、慶応の三田会コネクションのように、大学には横縦のつながりがあるからです。(学歴社会と俗に言われているのはこの要素が大きい)

東大に卒業生を送り込むことで有名な、高校クイズ大会常連の某超がつく名門Sラン高校のOBつながりでは、「僕○期です!」「僕○期なんです!」といって、その場で商談が始まったのも目にしたことがあります。

いい大学には行ったほうがもちろんいいですが、いい高校にも入ったほうがいいです。

恋愛でもブサイクからイケメンが選べないように、下から上への選択肢は常に用意されていないのです。

 

そして大学では、色んな科目をとれるので、自分に見合う可能性の幅が広がります。

専門なんて大学出てから入ったってまだ20代なので、専門技術習得のために2,3年費やしたと思えばどうってことないですし、履歴書も傷つきません。

あと、これは老婆心かもしれないけれども、自分で学費を払わずに大学を中退する人間は、親が汗水たらして敷いてくれた、日本で生きていく上の最上のレールを壊すことです。

このブログ見てもらえば分かる通り、日本社会って切り捨て御免社会だからザオリク復帰ワンチャンないです。(HP半分で蘇るザオラルくらいならあるかな…)

自分で学費を払っており、かつ起業しても自分でリターンできるチート技術持ってるなら、やってみる価値はあるかもしれません。

が、先のリスクを考えなくてはいけない企業家として、日本社会においてその選択の先に待っているのはノーリターンだということを理解できてない人間だと、起業しても先は難しいと思います。

 

ニャートさんの反応に対する自分の見解

私の好きなブロガー・ニャートさんの記事紹介。

 

nyaaat.hatenablog.com

 

 

ニャートさん…一橋卒で編集職になって、その後パニック障害発症でニート

 

まあ卒業大学も元のスペックも違うので比較にもならないですし、たこは編集職でした! ってドヤ顔で書ける業務経験も経歴も持ってないのですが、そんなスペック持ってても再就職できないんですかね……はえ~、すっごい世の中。

 

この記事で面白いのは、

 

  • 会社員の2人に1人は、同じ会社に一生勤める
  • つまり、大半の人は、18~22歳という若さで、残りの人生の方向性が決まる
  • そのため、「レールを外れた人生」については、異端として見られる

 

 

はい、見事に役満のたこでございます。

とくに一番下の「レールを外れた人生」について。

 

最初にうちの父は「専門行かないで大学行ったほうがいいよ」って言った。

(ま、そこで聞かなかった自分も悪いとは思うけど、発達特有の頑迷さで専門に行きました。周りが見えないんだよね……勉強も高校入って正直ついていけてなかったし。あと言い訳って言われても仕方ないが 、発達の精神年齢は実年齢×3分の2説を実感しているので、その時自分12歳程度の人間でしかなかった)

 

まあおそらくその時に大学行ってもコミュニケーション能力欠如とか、キョロ充で中退はしていたと思うので今は何も思わないです。

 

でも、モラトリアムなし日本の就職制度で、20歳前後ですべての人生を決めなきゃいけない時に、発達の精神年齢は13,4歳。そんな時に企業とか絶対勤まりませんわ

発達持ってない人って、精神的にみんなそんなに中身が大人なんでしょうか。

 

 

 

発達障害者にとって13、4歳の時に一生の道を選ばせる就職システムをどう生き抜くか

 先ほどお話したとおり、発達障害者の精神年齢=3分の2説があり、自分もこれにあてはまることが多いので、こちらを前提にお話したいと思います。

また、一部の専門職につくととても強キャラになる発達障害者もいますが、今回は日本の一般企業への就職を目指すことについて書きます。

 

ニャートさんの記事では、

 

 

  • 会社員の2人に1人は、同じ会社に一生勤める
  • つまり、大半の人は、18~22歳という若さで、残りの人生の方向性が決まる

 

 

とあります。

この時点でまず、発達障害がある人は、診断を確定させていないといけないわけではありません。むしろ、隠したまま新卒カードを優位に使いましょう

 

運良くクローズのまま潜り込めた人は、まず14歳の精神年齢で一般人(20前後)の人々と同じ能力を有している自分に酔いしれてください。

適職でなければそもそも長く続かないと思います。続けられたら適職です。人並みの人生を送れることに感謝し、ストレスを人の3倍受けながらハゲ散らかして働いてください。なお、現代では、定型の人間でも結構な数が精神科にかかるようです。

 

精神障害などの労災補償請求件数の推移

 

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出典:

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1512/01/news054.html

 

 

感受性や協調性が豊かな女性は特にストレスを受けやすいのは以前も紹介したのですが、自分の身の回りでも精神科にかからなかった人のほうが少ないです。よほど気丈な性格か、良い上司に恵まれる、上手に気分転換をはかる時間がとれるホワイト企業でないとホルモンバランスが崩れて不妊症につながったり、子宮の病気になるかもしれません。

上司に叱られてすごくネガティブな時は、真摯に上司を見つめながら「わたし14歳なのにこの人ロリ虐めて楽しいのかしら?」とか思ってやり過ごしてください。

 

ミスを起こしちゃった……ふええ……

 

なお、会社に入ってからミスを連発していづらくなり、退社の場合→退職でバツがつきます。ニャートさんの記事だと、 2,3回転職しただけで色眼鏡で見られるそうです。

だから3年は同じ職場で頑張れとか言われても、耐えるor障害認定を途中で受けてアウティングする、のどちらかを選びましょう。

アウティングした途端に解雇するのは不当解雇です。また、配慮に程遠いポジションの変更や依願退職させるように仕向ける企業はバシバシ訴えていきましょう。

罰則はほぼないのですが、最近できた障害者ハラスメント防止法をタテに、弁護士をつけて訴えましょう。(賠償金もらって退職っていうのもありかも)


 

発達障害オープンで働く

現段階(2016年9月現在)では有効ではありません。というのも、現在障害者雇用が強化されているものの、その大半はブログでいつも書いているように身体障害者様専用だからです。

また、就労移行支援所についても就業内容が「は?」となる所が多いです。

時給890円週5日の販売の仕事など、バイトの仕事しかない所も多々あります。契約社員から段階的に正社員に引き上げてくれるところも探せばあるみたいですが、若い障害者の補充はいっぱいいるからいつ切られるかはわからないです

正社員でSEでも手取りは相場よりかなり抑えめです。

 

バイトでは当然暮らしていけないので、生活保護なりパワハラで得た傷病手当などでぬくぬく過ごして心身を回復させましょう。

発達障害者を自殺に追い込む日本が優遇するのは、定型で最初から高コミュニケーション&高スペックな大企業の人間だけなのです。

万が一に望みがあるかもしれません、精神障害者雇用が義務付けられる2018年まで待ちましょう。(発達定義が精神枠から変わる可能性も微レ存?)

 

結論

発達だからといって、新卒でびびる必要はまったくないです。会社に潜り込めてしまえばあとはこちらのものなので。転職カードも数回までならOKです。

しかし、発達障害への理解&支援がほぼ皆無なこの国で、生きていくのはハードモードです。卑屈になってはいけません。後に続く人のためにも道を拓いたのはあなたです、何も恥じることはありません。

なお発達障害移行就労事業所というのは、一生に一度しか使えません。

使う時は相性のいい所を選びましょう。ちなみに利用者となっている間、あなたは無職です。

 

 

日本社会の企業に発達障害者が就職することは難しい。

就労までの道のり(精神年齢によるハンディキャップや、実年齢による足切り

就労の継続(長時間労働におけるストレスが定型の3倍)

 

私個人の見解としては、発達障害者は早く判明した時点で専門技術(ハード面)を磨いたほうが、自分のソフト面(人間力、コミュニケーション力)をカバーできます。一般サラリーマンより断然優位です。大学で学位を取った後、他の人のように4月から一斉就職する体力と運にめぐまれた人はそれでもいいと思いますが、もしも家庭の経済状況に余裕のある方は大学院に行かせてみる、専門技術のためにもう1校行く(あるいは留学)など、さまざまなキャリアプランの機会を与えたほうが磨かれます。

 専門→大学より、大学→専門のほうが個人的にはいい気がします。

 

 

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なおたこは専門卒業時に就職できずにファーストインパクト(1回目の詰み)発生で死亡。そこから大学へ入って数年後、就労できない負スパイラルのセカンドインパクトが発生しました。

 

うおおおお 、N.E.E.T.フィールド限界ですッ!

 

f:id:htt2415:20160921201611j:plain(弱い、確信)

 

 

そもそも就職経験したことないでこんな年齢になっちゃってる時点でまあ自分詰んでるんですけど、元の資金を稼ぐ仕組みがない世の中で自分を変えるにはどうしたらいいんだろう。今は学生で(大学キャリセンは無サポート)、職能も入れないし、専門に行くお金もない。

漢検準1級持ってるし、まじめな文章書けないわけでもないんだけど、何かと笑いに逃げる傾向があるのでプロブロガーって難しそう。

 

 

 

 

 

 

 

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