ストラテラを飲んでみた
みなさんこんにちは。「女には結婚っていう逃げ道があっていいよね」って世間で言われるけど、栗原類似の容姿では特にそう感じた事はないたこです。
自分は発達障害自体が軽度ですがADHDの気があって仕事が続かないこともあり、精神科医の先生にお願いしてストラテラ20mgを飲んでみました。
しかし、低容量のストラテラでさえ色々と体がヤバそうだぞ…? ということで、体を張った服薬レポをします。
ストラテラについて
ストラテラはADHD改善薬です。改善薬なので、一時的な効果です。
それでもないよりはマシかと思い、またバイトですらクビになったり無職期間が長く、飲む決意をしました。
ご存知のように、発達障害には現時点で私たちが使える治療薬はありません。
ストラテラは服用量を段階的に増やしていく薬なので、初めは少量から始めます。
段階的に100mg超まで増やすそうなので、10mg×2cpの20mgという低容量のスタート。カプセル薬です。
一段階目では薬価が安いというけれど、それでも高い印象。
自立支援医療制度を使用:1割負担で二週間分3、4000円くらいだったかな? 領収書手元にないのではっきりと覚えてないですが、1割負担でもとにかく高いのでびっくりしました。
段階的が上がると、もっと価格も上がるそうです。
バイトすらできない発達障害者には1割負担でも懐が厳しいです。
ストラテラは副作用で胃腸障害が出やすいらしいのですが、たこは何とか飲むことができました。
同じような効果のある中枢神経系のコンサータは、覚醒剤と成分が似ていて依存性があるらしいのですが、ストラテラは依存性がないらしいです。
飲み始め
最初は怖くて怖くて、自分でお願いしたにもかかわらず、すぐには飲めなかったです。
でもこのままじゃ就職できないのかな、と思って休み期間を利用して、夕食後に服薬。
わりとすぐに耳の近くの脳のあたりがドクドクと言い始め、頭がしゃっきりしてくる。
この薬を飲むと、「頭がスッキリする」というが、なるほどそうで、頭に普段かかっている一枚の紗のようなものが晴れてきた。
その日は一日頭が冴えていて、家事などふだんおろそかにしがちな事も順序だてて行うことができた。また、逐次動作ではあるが、一つのことが集中して最後までできた。
1日目、の夜
おかしい。
いつもなら眠れるはずの時間なのに、まったく眠れない。
頭がすっきりとしすぎて、全然覚醒したままである。
眠気がまったく降りてこず、その日はブログを朝方まで書いていた気がする。眠ったのは午前6時前。
すぐに断薬
とりあえず眠れないのは困るので、次の日断薬。
しかし、母親にまあ当たる当たる…ふだんから喧嘩ばかりしているけれども、とにかく勝ち気なモードに入ってしまい、母親との諍いがいつもよりも激しかった気がする。
頭の霧がとれたことで万能感が生まれるが、攻撃的な性格になってしまうのが嫌だし、眠れないのも体がきつかったので一回服用してその後はしばらく飲まなかった。
日中に起きる自然な眠気もなく、夜もあまり眠れない。
肌が妙に赤らんで、2、3日短時間睡眠の日が続き、やっと薬が切れると倒れるように寝込んだ(12時間くらい)。
2回目の服薬
先日、面接があったので、ミスができないぞという時にだけ飲んでみたのだが、やはりその日は寝つきが浅く、また胃腸にもやや負担がかかって腹の気分が悪かった。
あと、喉が渇いて仕方がなかった。
心臓が妙にドキドキするし、頭だけが冴えているのに、体がだるくてついていかない。
しかも妙な頻度で背部痛(左側)がするので、心臓に負担でもかかっているのかと思った。
また、すぐに服薬をやめた。
断薬した時の体調の変化
依存性はないので、特に飲み続けなくても体に変調はないが、だんだんと頭がいつもののんびりモードに切り替わる。これがいつもの自分だ、とまで気づかないほど自然なスピードである。
妙な胃腸の張りもないし、心臓のドキドキもなく、夜も普通の時間に眠れた。(0時くらい就寝)
軽度の発達障害者にとってはふだんから飲むべき薬ではないと確信。
しかし、気が散漫になるので、この状態での一般就労は厳しいと思った。
まとめ:ADHD薬は就労するために寿命を縮める薬である
コンサータのようにほぼ覚醒剤というわけでもないけれども、マイルドだといわれるストラテラ低容量(一段階目)でさえ、この状況である。
母親に眠れなかったと伝えると、「体に無理させてまで飲むことないんじゃないの。体がもたないわよ」と言われたので、なるほどそうだと思い服薬をやめた。
我が家は元来ロングスリーパー家系なので、眠れないとどんどん攻撃的になったり、体力がもたずにフラフラになってしまう。
定型発達の企業人間や政治家へ
これだけ社会で苦労しても、体を痛めつけてもあなたたちの作った社会のスピードにはついていけません。
就労するために懐を痛めて、薬で体を苛め抜いて、寿命を縮めるというのは発達障害者に対する社会の理解が足りないからです。
定型の人間ですらヒイヒイ言っているような仕事を発達障害の人間はできないので、社会は発達障害者に見合ったスピードでできる仕事を用意し、振るべきです。
どうして発達障害だからってこんなにきつい思いしないといけないんでしょうか。
どうして自分のスピードで生きてはいけないのですか?
ダウン症や知的障害のある人たちの作業場では、賃金が1日1000円とか、そのようなレベルらしいけれども、ゆったりとおだやかに時が流れているそうです。(障害者芸術に携わる人から聞いた話)
彼らは工賃が絶望的に低いです。でも、彼らは年金を貰っています。
五体満足で、知的レベルや見た目で区別がつかない発達障害には、そうした環境は与えられていません。私たちでも働いて自立できる場を提供して下さい。
先日も兵庫で発達障害女性イジメのあった就労支援センターって役に立ちませんから、全部閉鎖してくれて構わないです。
その分の予算で、短時間労働でも自立できるように、衣食住保障されるベーシックインカム(年金)を下さい。
*追記
発達障害者が人間らしい最低限度の生活ができるよう、障害年金受給拡大署名にご協力と署名をお願いします。
キャンペーン · 厚生労働省: 軽度含めた発達障害者への障害年金の拡充を! · Change.org
※change.orgへ飛びます