30年間泣いていた<発達障害なんてない>

発達障害者雇用で就労していた筆者が、発達障害者が生きにくい社会についての考察や時事問題、自分&他のケース、独り言などをまとめました

<発達障害者雇用で働いていた筆者が、
発達障害者が生きにくい社会についての考察や時事問題、
自分&他のケース、独り言などをまとめました

住居の自由がない発達障害

 

 

f:id:htt2415:20180113201848j:image

 

市営住宅の抽選にまた落ちました。

発達障害だから」ということは甘えにすぎないのですが、行政にどうしても言いたいことがあります。

 

公的住居の問題です。

 

職場に近いところじゃないと、本当に感覚が疲れてしまします。そもそも、朝の混雑電車に乗って行かれません。

 

横浜市市営住宅はとくに人気で、ひどいところでは倍率が数十倍〜100倍になります。

一応障害枠なので3倍優遇はあるのですが、それでも数度応募して一度も当たったことはないです。

一般の人がとにかく家賃を浮かそうと殺到しているからです。

 

 

居住歴は関係なし、高齢者だけが駅前便利な住宅に

 

私は同じ地方に20年以上住んでいますが、別にそういう居住歴も関係なく、普通に働ける人が、家賃を浮かそうと必死に応募してきます。これって変じゃないですか?

 

職場のある場所は当然都心部なので、そうした数十倍のところを狙わないと、電車通勤で混んだり、発達の苦手な乗り継ぎばかりのところしかありません。

駅前の便利なところはあるのですが、そういうのは大体が高齢者専用住宅になっています。

通勤しない高齢者が駅前? 変です。 駅前3分の一番便利な場所に高齢者専用住宅って…どうなんでしょうか。高齢者ほど時間があって、昼間バスに乗ると大概ご老人ばかりな気がします。

病院も郊外にあるところがけっこうありますが、むしろこういう郊外の病院周辺に高齢者を住まわせるべきなのでは? と思います。

 

 

発達障害の朝は戦場

発達障害にとっては、朝はまさに戦場です。

とにかく出かけるまでが大変で、やる気ホルモンが足りないのと睡眠効率が悪いので、まず頭は起きてません。

支度の時間は物探しを含めて2時間はほしいところです。(すでにここで体力の半分を持って行かれていると思ってください)

 

こんな状態で、苦手な混雑電車に乗らなくてはいけません。当然ストレスはたまりますし、世の中まともな人ばかりではなく、いきなり横断歩道にアクセル全開で突っ込んできたり、故意にぶつかってくる人もいます。繊細な人間なので、こういうのはまったくもって無理でストレスで一度倒れたことがあります。

 

 

 

近所に障害枠雇用の会社なんてない

会社の寮はありません。あったとしても、大した働きをしない障害者雇用の人間に解放してくれるところはありません。しかし、障害者雇用はとにかく給与が低いので、まともな住居を見つけることはおろか、事故物件でもなければ不動産会社で貸してくれるところはありません。

 

 

障害者雇用がしたければ、会社の10分圏内寮に入れてください。でないと継続勤務とか無理です。

近所にそうそう、自分の働ける場所なんてないです。あったら奇跡です。

 

「障害者様」という言葉は嫌いだし、なるべく普通に生きたいと思っています。でも、時間の組み立てができずいつも遅刻する人(しそうになる人)、それが死ぬほどの苦痛になって、私のようにうつ病

になる人もいます。

 

勤務中、朝早起きし続けた結果、体も調子が悪くなって手足がとても冷たくなりました。ストレスもたまりまくって顔が青白くなり、自律神経もやられたのか、体が意味もなく不調でした。

 

 

 

市営住宅は必要な支援とニーズを見直して

 

発達障害だから、と言い訳のようにするのは嫌ですが、しかし普通の人でも怒涛のような出勤をしている中、ふつうの人の3倍ストレスに敏感な人間にとって、朝の通勤ほど苦痛なものはありません。

(ここで少しでも体力が温存できればまだ働けるとは思うのですが)

 

本当に必要な支援というものを、やっぱり行政はわかってくれていないと感じています。

高齢者専用とか、ファミリー向けとか、独身者は入れない市営住宅のほうが多いのですが、独身者ほどこうした住宅支援が必要です。

でも、何度応募しても当たらないっていうのは、もはや宝くじの域です。働くための支援が受けたいのに、平等に受けられないのです。異常です。

しかも、市営住宅に応募できる人の基準は、私ほど低収入でなくてもいいのです。家族世帯ならもっと優遇されます。この辺りももっと見直してほしいです。

当ブログの画像・文章の転載を禁じます(リンクありの引用を除く)