30年間泣いていた<発達障害なんてない>

発達障害者雇用で就労していた筆者が、発達障害者が生きにくい社会についての考察や時事問題、自分&他のケース、独り言などをまとめました

<発達障害者雇用で働いていた筆者が、
発達障害者が生きにくい社会についての考察や時事問題、
自分&他のケース、独り言などをまとめました

発達障害雇用なら外資系の働き方がまだ合いそうだなと思った

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結局障害枠就労で1年働き離職しました、たこです。

働くことは嫌いじゃないし働きたいですが、なかなか受け入れてくれる場所や能力が合致する場所が見つかりません。

 

以前勤めていた企業では一般事務に相当する仕事の一部を「事務補助アルバイト」として勤務していました。

良くも悪くも「昭和の日本」のような企業で、社内結婚も多くて、「これぞ昔ながらの日本の企業だなあ」という感じでした。

 

いいところもあって、以前の会社では社内で性別役割分業のようなところがありました。育休も取れるし、既婚者が上司にたくさんいて、理解がある。

未だに女性がお茶汲みをしているような、本当に古めかしい体質の、今ではむしろ珍しい企業でした。

一般社会から見れば、全然ホワイトな企業だと思います。

 

が、発達障害ではなかなか就労継続が難しかった点の根底が、「日本的働き方」の体質にあるのかなと思いました。

 

 日本的企業の特徴といえば…
  • 社員関係が難しい(社内社会で生き延びるコミュ力必須)
  • 会議多い(長時間多人数の話を聞き分ける選択的注意力必須)
  • 超定時出勤&長時間残業(朝はパニック、蓄積疲労は3倍)

 

※()内は発達が苦手な事

 

自分の場合は障害枠ですし、できない事がわかった時点で「無理です」と伝えて変えてもらっていたのですが、クローズで入ったら上の3つは絶対に避けられません。

ですが、それ以上にできなかったのはやはり以下です。

 

  • コミュ力がない
  • 家族的グループになじめない
  • 周囲から逸脱したり、自分のパフォーマンスを上げる行動=サボり認定される恐怖(村社会)
  • 定時と長時間労働ができない
  • 視覚聴覚の辛さからパーテーション希望するも管理上の問題から無理

 

 この辺りのミスマッチングがかなり辛くて、1年でやめてしまいました。

特に一番辛かったのが定時出勤で、この辺りは相談したらなんとか変えてもらえたのですが、やはり「日本的な従来の働き方 」ができない人=発達障害認定されている気がしてなりません。

 

上のリンクの方の話を見てたら、外資系で働いた方が自分のパフォーマンスや自分でもできる働き方が見つかりそうな気がしていて、次に働くなら外資系がいいなと思っています。

 

(ただ、家族に外資系経験者がいるので話を聞いてみると、人間関係がドライかと思いきや、社内パーティーがあったりと、わりと家族的な部分もあるらしいです。そして、大変能力主義な面もあるらしいので、きちんと個人能力が高い人でないと、外資系で生き延びるのは難しそうです。)

 

 

 

就労経験がないと、障害枠雇用のミスマッチングに気づけない

 

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就労を転々としていたので今でこそ「これはミスマッチングだな」と気づける事も多いのですが、この方の話を読んでいて、やっぱり自分はそれでもまだ社会経験が足りないのだなあと感じました。

 

ただ、その原因はなぜかというと、次に進みたくてもクローズの面接では年齢や面接でいつでも落とされ続けてきたので、日本社会には発達障害者(あるいはグレーゾーン)が先へ進めるステップがほとんどないことが原因なんですよね。

 

今でこそ新卒3年縛りルールが解かれつつありますが、自分が20代の頃は、新卒だけがいい身分の固定化の象徴とすらされていましたし、非大卒? 発達障害理解? 障害者? なにそれだったので、年齢相応の経験を積むことが難しかったです。

 

 

この方のブログからお言葉を借りると、まさに

 

>生きづらさゆえの機会損失から、経験が不足しやすい

 

これはまさにぴったり当てはまると思います。

そういう意味で、日本や日本的な企業は、「発達障害者が戦いづらい場所」なのかもしれません。

 

 

現在の日本の企業の障害者雇用では、「最低賃金」「身分非正規アルバイトや契約社員」が主です。だからこそ、「障害枠雇用」で発達障害軽度の人が普通に食べて暮らしていくためには「年金制度」での支えが必要になります。

発達障害3級で障害年金は下りません)

 

自分はこのような小さな事からやっていますが、日本の障害者枠労働あるいは非正規雇用の時給が大幅に上がらない限り発達障害やグレーゾーンで社会適応が難しい人が生きづらい社会のままだと思います。

 

もっと多くの署名が必要です。

 

 

 

 

https://www.change.org/p/%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81-%E8%BB%BD%E5%BA%A6%E5%90%AB%E3%82%81%E3%81%9F%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E5%B9%B4%E9%87%91%E3%81%AE%E6%8B%A1%E5%85%85%E3%82%92?recruiter=731149436&utm_source=share_petition&utm_medium=copylink&utm_campaign=share_petition

外資系の障害枠雇用の求人を覗いてみると、普通かそれ以上の月収でした。(能力主義ですが)

しかし、人件費=削減すべきコストと捉える日本の企業で障害者雇用で、月収10万程度(あるいはそれ以下)では、生活がそもそもできません。ボーナスもないです。

 

独立すらできないような賃金生活で、一つの個として働くことを求められるのは、社会側から「障害者」と名付けられてしまった人への自立には繋がらないです。

お涙頂戴の障害者理解ではなく、本当に障害を抱えた人でも自立できる社会になるためには、まともに働ける環境一個人が生活を維持できるまともな給料が必要です。

 

 

 

時代が変わってきたのはいいことですが、社会経験がないまま年齢が行ってしまっても、外資系って入れるのかな?

 

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