30年間泣いていた<発達障害なんてない>

発達障害者雇用で就労していた筆者が、発達障害者が生きにくい社会についての考察や時事問題、自分&他のケース、独り言などをまとめました

<発達障害者雇用で働いていた筆者が、
発達障害者が生きにくい社会についての考察や時事問題、
自分&他のケース、独り言などをまとめました

中年女性で診断を受けた発達障害者が一発逆転するには?

 

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171130-00000354-oric-ent

 

 

 

バラエティーカイジが出るらしい。

 

 >今回の特番では、人生の一発逆転を夢見る12人の参加者たちが、賞金200万円とゲーム内で獲得できる金(ペリカ)を目指して、精神と肉体を駆使した裏切りと謀略の真剣勝負に挑戦。原作ファンにはおなじみのゲームから、原作の世界観を再現したオリジナルのゲームまで、漫画原作バラエティーならではの見どころも多数盛り込まれる。

 

>同番組は、12月28日の午後10時から放送。出場者を紹介する特別動画を同局の公式YouTubeにて公開を開始している(番組公式HPから閲覧可能)。

 

 

 

 

原作はネットのミームしかしらないのですが、、

 

出場者の中にはリアル障害者がいるらしいが、20代前半で精神科の誤診を受け就職機会を失い、アラサーで診断を受けて障害者就労でもダメだった人生どん詰まりの私も出られますでしょうか…?

 

 

 

どうも、発達障害就労していたたこです。

テレビがつまらないので全く見ないのですが、リアル社会では人生逆転がほぼあり得ない社会で、これは楽しそうな番組ですね。

 

 

財産を持たない発達障害者が一発逆転できますか?

 

一発逆転というのは、一般社会が生きづらい発達障害にとっては、「ふつうの人」の生活を手に入れることだと思う。

つまり 

 

  1. 正社員の身分(もしくは相応の信用力のある収入や肩書き)
  2. まともな月給
  3. ストレス耐性がついて毎日会社に行ける
  4. えらべる食事と家がある
  5. 車とかマンションをローンで買える属性になる

 

 

はい、全て今の日本社会で私にはほぼできません。

3が無理な時点で、どう頑張ったって8h×5日働ける身体は持ってないので1、2、4、5がもう無理です。

 

 

現実的には資格を身につけること

 

ですが…

 

お金がかかります。

 

かからないで取れる勉強重視の士業は、その間のアルバイトとの両立ができませんので、誰かスポンサーがいないと生活を立てられずポシャるでしょう。

発達障害は切り替え下手のため一つのことしか見えづらい)

 

1日中勉強してられる環境で、食事や掃除までフルサポートなら、わりと難しい資格でも取れると思います。

でも、ニートできる家庭環境でなかったり、バイトしながらだと、そちらの方でメンタルと体力をやられて、たぶん両立できません。

 

 

 

発達障害でアラサーで診断受けたら救いがない事実

 

発達障害があって、どんなにある素晴らしい適性があったとしても、若いうちに診断を受けて、かつ就労のための特性を生かしたキャリアプランがなければ、日本の社会は不公平なまでに年齢差別社会なので、容赦なく履歴書で切られます。

 

30代40代で女性なら、さらに無価値です。

 

(たとえ無能でも)女性登用を進めよう!と産業界の方々が圧力をかけられていますが、それはここ数年の新卒就活に恵まれた20代であって、中年にさしかかった女性への救いの手はありません。

 

女性だから、と人手の足りない介護や保育士やれの声もありますが、発達障害なので生命に関わるような仕事はまずやらない方がいいと思うし、子供の泣き声がギャンギャンするところや人間密度の濃いところに発達障害がいたらどうなるか…普通にわかりますよね。

 

 発達障害中年独身女性は結婚以外救い手がないが…

うまく職業にマッチングできた人や一部の特殊能力開花してお金を稼げるアーティストタイプや学者、医者系になれた発達障害者以外、お金を稼げる仕事はほぼありません。

非正規ですらご時世的に仕事探すのが難しい。

発達障害と書けば障害者就労であっても、切られます。

 

それくらい絶望要素しかない中年女性発達障害の就労です。

発達障害がなくても、30代40代で経歴が続いていなかったり、資格を取っていないと普通に不利です。

また、定型でも日本社会の正社員制度は流動的な労働力を想定していないので、他社では他社のルールがあり、「使えないなあ」と言われることもあるそうです。

 

しかし、日本には「家庭に入る」という女性のための救いの方法がありました。

(私は共働きが基本になるという現在の女性社会進出の考え方には懐疑的です。だってそれは西洋の女性が望んで勝ち取ったことであって、日本の女性の場合は一部のフェミを除いて「押し付けられた」生き方なので。これを言うと「日本の女性は古来から共働きだっ!」と言うアホがいますが、それは家内制工業の時代を指しているんじゃないでしょうか。現在の「勤め人」的な生き方は明らかに指してません。また、「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」を口ずさめば、こんな理論グーパンで倒せます)

 

家庭に入れた逃げ切り世代の発達障害女性たちはなんとか「母さん抜けてるね」くらいで衣食住にありつけていますが、現在はどこかの数字しか見られない産業界の頭の悪い方が「共働きしろ!」と連呼しているので、こういう結婚による包摂がなくなってしまいました。

(そして抑えられる人件費→結婚しても食っていかれない→「共働きしろ!」「移民入れよう!」の負のループの完成)

 

 

産業が少ない日本で女性社会進出を増やしたら、正社員になれない男性が増えてしまうのに、です。その結果の一つが非婚化とも言えるでしょう。

 

女性が結婚するにしても、一番安定した正社員や公務員といった仕事についている男性と出会えるきっかけは、そうした企業や職場に入ることが近道です。

 

しかし、発達障害持ち女性は…

 

  • 人件費を抑えまくった挙句、定型のみ優遇される会社社会で、かつ結婚の安定株男性社員も正社員職に従事できる定型女が持っていく。
  • 発達障害があると、底辺職のバイトにしかなりづらい→そもそも安定株との出会いがない
  • 身体はともかく、発達障害持ちを公言している人とそもそも付き合いたくない(←)

 

身体障害者は社会と触れ合うきっかけができて結婚できる人もいるかもしれませんが、精神枠に属する発達障害者は、結婚による包摂がほぼ無理になってきました。

しかも、障害者雇用改正で企業自体に入れるようになっても、身体はともかく、精神や知能障害者雇用されているよくわからない人に求婚する奴はいません。

18/3/15 追記:

発達だとわかっていても言いよる男性はいるとマリチカさんの指摘をいただきました。(但し地雷男が多い)

 

 

 

 

  おばさんになりかけた発達障害女子が生活を独立させるためには

 

 

 

  • やりたい仕事はそもそも新卒がポテンシャル採用で全部もってくし、30、40代でやっと20代の精神状態になれる発達障害者に、チャンスが拓けることはまれ。
  • 普通に新卒逃した人も、30ー40代で初就職の人も、正社員にはなれない。
  • 転職多い人もよほど有能でなければ正社員になれない。
  • 正社員と非正規労働者の格差はアホなほどある。
  • 体力が男よりもともと低い上さらに女性ホルモンや年齢の影響で体力が落ちている。

 

普通に生きるだけで体がしんどいから障害なのに、最低賃金で発達の障害者が働き続けることができるか? って、障害者雇用を推し進めた人は一度でも考えたことあるんでしょうか?

そして女性共働きしろ連呼の人は、男女のそもそもの体力比、考えたことありますか?

 

 

ワンチャンがあるとすれば、非正規従業員の一斉賃上げです。

全国一律1200円以上がほしいところ。

 

女性でもこれならなんとか正社員ではないけれども、(コミュニケーション力がなくて人間関係で詰むことはあるけど)、時間的に選べる仕事に就いて、ベーシックインカム的に障害者年金がついて、なんとか生活を維持することはできるかもしれない。(今の日本の非正規賃金はそもそもおかしい)

 

toyokeizai.net

正社員の給料下げれば解決するけど、正社員なんだからー、ということで運営側の正社員の給料はさげたがらないので、彼らの給料は減りません。増税するけど自分たちの給料下げない国会議員と同じですね。

 

 

 

「自分が身を切る」人が運営側にいない

 

日本人やアジアの権力者は基本的に保身野郎ばかりの人たちなので、自分のイスさえ確保できれば、他人の生活なんてどうでもいいのです。

アジアなど稲作地域の人々は人数が多かったからかもしれません。

 

こういう時だけはキリスト教の隣人愛に憧れます。

西洋型の搾取社会になっているとしたら、分け与える人がもっとトップにいてもいいはずです。でも、西洋のお金持ちみたいに「私たちからもっと税金を取ってくれ」と日本の富裕層や企業は言いません。

(まあ、日本の富裕層の所得は欧米に比べれば微々たる額ですし、欧米の場合はそういうのがステータスであり、税金優遇の意味もあると聞きました。それでも、日本の何も差し伸べない金持ちより西欧の考えの方が全然この辺りはいいです)

 

※寄付ランキングワースト2位の中国ですら自分たちで寄付が少ないことを認めてはいます。

https://www.recordchina.co.jp/newsinfo.php?id=151233&ph=0&d=d0035

 

日本は140カ国中114位。お金を持っている人が目の前の困っている人や社会に対してオープンでない証拠です。日本は「自分が良ければいい」「相手に関わらない」「人に迷惑かけない(困ってる人はいない前提になっている=寄付しない)」ことが優先されるので「優しい社会」なんかではない。

http://ほのぼのスタイル.com/2017/11/27/kifu2017/

 

 

 

まあ、お上も政府もそんなだからいつまでたっても労働者の権利が上がらないし、人権もないに等しい労働搾取がまかり通ってるんですよね。

 

 カイジレベルに逆転無理なのが、日本社会の発達障害就労です!

 

 


 

 

 

障害年金の拡充のため署名活動をしています。下のバナーから署名お願いします。

普通に生きたい。

 

www.change.org

ブクマコメの人

 

 

たしかに勤め人はいました。でもそこまで一般的だったでしょうか? 

日本人の大半は農業で、自営業ですよね。

 

平安時代の女房とか江戸時代の商店とか。

 

 

あなたの言う昔の女性の商店勤めというのは、現代日本で求められるフルタイムワーカーではなく髪結いの専門職やパートの主婦の生き方に相当すると思います。

また、平安時代の女房ですが

 

女房の名称は、仕える宮廷や貴族の邸宅で彼女らにあてがわれた専用の部屋に由来する。 もっぱら主人の身辺に直接関わる雑務を果たす身分の高い使用人

 

>>身分の高い使用人

 

一般的ですか??????

 

川柳のように働く女性が屑だとは思いませんが、参考までに。

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

平安時代

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

平安時代の殿中づとめ女性は家柄知力あふれる超エリートです。

 

 

川柳その1

 

>さて、江戸というところは、ご存知のように、「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるように、非常に火事が多い街でした。これは余計な話かもしれませんが、火事が多いものですから、女性の数が著しく少なかったのです。そのために、吉原であるとか、その他の遊楽施設が非常に盛んでした。ところで、女性も冬になりますと、さらに少なくなります。何でかと言いますと、火事が多いものですから、金持ちであるとか、別荘を持っているとか、地方に実家があるとか、そういう家では、火事で女性が死んでしまったり、怪我をしたりしては、大変ですので、それを防ぐために、冬になりますと、殆どの女性を郊外に避難させてしまいます。ですから、残ったのは本当に庶民のみになってしまいます

 

このような状況下で、現代のように継続して、長時間労働で、キャリアを積むような女性が江戸にたくさんいたとは思えません。

茶店の看板娘が正社員のように長時間勤務往復通勤し続ける人でしたか?

 

お屋敷に女中さんはいましたが、それは肉体労働や家庭的な働き方を求められるもので、男と同等の役割を求められたり、ペーパーワークや頭脳労働ではない生き方ですよね。

 

働きたい女は働けばいいし、働けない女もいるのです。

時代によって生き方が変わっていくとはいいますが、少なくとも多くを求められる今の時代の働き方についていける女性は、体力超人でないと無理です。

 

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